Cursor 最新アップデート概要(2025年3月〜6月)

cursor

エディタ機能

  • 2025年3月11日(v0.47): 設定画面でキーボードショートカットの一覧表示とカスタマイズが可能になりました。また、新しい配色テーマ(Cursor Dark・Midnight・High Contrast)の追加や、ツール実行UI・思考中インジケータ・エラーメッセージなどチャットUIの改良、新バージョン通知機能の実装が行われています。さらに、チャットで複数の画像を同時にアップロードできるようになりました。
  • 2025年3月23日(v0.48): チャットタブ機能が導入され、⌘/Ctrl+Tで新しいタブを開き複数の会話を並行して行えるようになりました。初回セットアップのオンボーディング手順も簡素化され、設定のインポートやテーマ・キー割り当ての選択などがガイドされます。また、AI応答完了時に音で通知する機能(ベータ)や、使用モデルのコスト内訳をチャット履歴から確認できる機能も追加されました。
  • 2025年4月15日(v0.49): チャット履歴がコマンドパレット内(Chatビューの「履歴を表示」ボタン経由)に移され、過去のやりとりへ容易にアクセスできるようになりました。またエージェントが提案したコードの差分を会話終了時に確認できるレビュー用差分ビュー(「変更をレビュー」ボタン)が新設され、生成コードの確認・修正が容易になっています。このバージョンではコマンドパレットのUI刷新やチャットモード切替時のツールチップ表示追加など細かなUI改善も行われました。
  • 2025年5月15日(v0.50): 複数プロジェクトを一つのワークスペースにまとめるマルチルートワークスペース機能が追加され、複数のコードベースを同時にインデックス可能になりました。インライン編集機能(⌘/Ctrl+K)のUIが刷新され、選択中のコードをエージェントに送る(⌘L)やファイル全体を編集する(⌘⇧⏎)オプションが新たに利用可能です。チャット内容をMarkdown形式でエクスポートする機能や、既存の会話から分岐して新しいスレッドに複製(デュプリケート)する機能も追加されました。さらにチャット文字サイズを拡大できる設定の追加など、細かな使い勝手の向上も図られています。

AI補完

  • 2025年3月11日(v0.47): プロンプトの内容に応じて最適な高精度モデルを自動で選択するモデル自動選択機能が導入され、モデルの遅延やサービス停止時でも安定した応答を提供します。また、Claude 3.7 (開発コード名: Sonnet) モデルの「思考」プロンプト処理が改善され(思考1回につきリクエスト2回消費に変更)ています。
  • 2025年3月23日(v0.48): エージェントのモードシステムが再設計され、標準のAgentモードと改名されたAskモード(旧「Edit」は「Manual」に名称変更)に加え、ユーザー独自のカスタムモード(ベータ)を作成できるようになりました。Askモードではデフォルトでコードベース検索等のツールが自動実行されるようになり(専用の@Codebaseコマンドは廃止)、必要に応じ「コードベースを検索して」と自然文で指示可能です。加えて、チーム内で一度インデックスされた大規模リポジトリを共有する際、後続のインデックス処理時間が大幅に短縮されました。
  • 2025年4月15日(v0.49): チャットから直接Cursorルールを生成できる/Generate Cursor Rulesコマンドが追加され、対話中の文脈(ルール)を保存して再利用できるようになりました。またエージェントはパスパターンで関連付けられた「Auto Attached」ルールをファイル読み書き時に自動適用するようになり、常時適用のルール(Always)が長時間の対話でも失われなくなりました。プロンプト文脈にプロジェクトのディレクトリ構造を含めるオプション(ベータ)も導入され、大規模モノレポでもエージェントがプロジェクト全体の構成を把握しやすくなっています。さらに、Gemini 2.5(Pro/Flash)やGrok 3・Grok 3 Mini、GPT-4.1、o3・o4-miniなど多数の新モデルが追加され、モデル設定から利用可能になりました。
  • 2025年5月15日(v0.50): コード補完機能のTabモデルが新世代版にアップデートされ、複数ファイルにまたがる編集提案が可能になりました(提案結果にはシンタックスハイライトも付与)。複数のエージェントタスクをバックグラウンドで並行実行できるバックグラウンドエージェント機能(プレビュー)が追加されています。さらにMaxモードが全ての最先端モデルで利用可能となり、トークンベースのシンプルな課金体系でフル機能を引き出せます。@folders記法を使用することでプロジェクト全体を文脈に追加できるようになり(設定で「フォルダ内容をすべて含める」を有効化)、コードベース全体を参照した高度な提案が可能です。またエージェントに検索&置換ツールが搭載され、長大なファイルでも該当箇所だけを抽出・編集する効率的なコード修正が行えるようになりました。

外部連携

  • 2025年4月15日(v0.49): ターミナル統合が強化され、エージェントが実行するコマンドをユーザーが実行前に編集・スキップできるようになりました(エージェント実行を別ウィンドウに移す「ポップアウト」は「バックグラウンドで実行」に名称変更)。また、AWSの機械学習サービスBedrockにアクセスキー/シークレットキーで接続し、その提供するモデルを利用できるようになりました。GitHub連携では、プルリクエスト参照用コマンド@PR@Branchに名称変更されています。
  • 2025年5月15日(v0.50): エージェントが内部で使用するターミナルが擬似端末からOSのネイティブ端末エミュレーションに切り替わり、コマンド実行の信頼性が向上しました。WSLやリモートSSHワークスペースといったリモート開発環境にも対応し、遠隔環境での標準入出力を介したコマンド実行が可能になっています。さらに、VS Codeマーケットプレイス向けの公式C#拡張機能が新たに公開され、言語サポートの拡充も図られました。

参考URL

https://www.cursor.com/ja/changelog

タイトルとURLをコピーしました